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【レポート】2015/03/27「大人のムーミン・ダイアローグ:ムーミンたちが語りかけてくること」@SHIBAURA HOUSE

2015年3月31日 (レポート)

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SHIBAURA HOUSEさんのフレンドシップ・プログラム最終回。年度末ギリギリの金曜夜に組んでしまったせいか、キャンセルが続出し、社会の動きに無頓着だったと猛省、、、しかし申し込み頂いた方は全員参加でスタートした。最初に自己紹介として、ムーミンの中で好きなキャラクターを挙げて貰う。ムーミントロール、スナフキン、ミイがやはり人気。ムーミンに詳しそうな人、ほぼ初めてという人、子どもの時以来という人、、、色々でバランスが良い。ブルーベリーコーヒーの香りが充満して、観ながら嗅覚でも楽しんで貰えるといいなぁと思っていたが、上映中は時折ツッコミ的?な笑いが起きていた。
鑑賞後は、先ず感想のシェアをグループごとに。6人のテーブルは全体で、8人のテーブルは2人ずつに分かれる。「結局、何が言いたいんだ」という率直な感想にトーベの戦争体験の話で応えたり、とにかくキャラクターがそれぞれ立っていること、みんな自分勝手なようで助け合っていること、愛すべき愚かさ、違いを認めあっていること、といった気づきがあったようだった。次に「もし地球の危機に直面したら、どのキャラクターと同じ行動をとるか?」というお題で、個人ワーク。キャラクターの写真を切り抜いて、紙に貼る。「だって〜だから」と選んだ理由を書く。

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その後は3人または4人で、紙を見せ合いながらダイアローグ。6人のテーブルは2人ずつ同じキャラクターを選んでいたが、8人のテーブルはかなりバラバラ。結果として、一番多かったのがスニフで3人、ムーミントロール・ニョロニョロ・ムーミンママ・スナフキンが2人、スノーク・ムーミンパパ・スノークのおじょうさんが1人ずつに分かれた。

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1人ずつ全体にシェア。同じキャラクターを選んでも、選んだ理由はそれぞれ異なる。ムーミントロールを選んだ2人のうち、1人は「自分の目で耳で身体で確認しなくちゃね!」と行動力が自分と似ているから、もう1人はパパやママのように頼れる人の意見を聞いて行動するから、と全く真逆のような理由。

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モノに執着しないスナフキンを選んだ人は阪神大震災の経験から「最小限のモノと命と友達、どんな時も楽しむ事を忘れたくないから」。「いざという時にジタバタする生き方なんてしてないわ」とムーミンママを選んだ人の理由には、最近亡くなった身近な人の話が背景に。それぞれのキャラクターの確固とした姿勢は、大事にしていることを思い出させるようだった。「とりあえず箇条書きにするけど、行動はしない。みんなの意見を聞くけど、みんなに聞いて貰えない」スノーク、「役立たずだけど、みんなのおかげで生きていられた」スノークのおじょうさんなど、ユニークな理由も飛び出す。

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「ムーミン谷の彗星」はムーミン・シリーズの中でも、トーベの戦争体験に裏付けされた、ある意味、恐怖を感じさせる物語で、ダイアローグのお題も「地球の危機に直面したら?」と重いものだったが、参加者のキャラクターの捉え方がポジティブで全体的に和やかだった。「みんな違うこと」を許容するムーミンたちのように、それぞれの視点の違いを受け入れることで、更に自分が見えてくるような時間となり、「自分の盲点に気づいた」という感想が印象に残った。キャラクターを追っていくことが自分を知ることにつながっていくのは、トーベが描いたムーミンたちの内面の深さによるものなので、今後もこの映画のダイアローグに可能性を感じることが出来た。

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