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【レポート】2012/05/12 映画『それでも生きる子供たちへ』とエシカルなシューズで一歩を踏み出す! 上映ダイアローグ ワークショップ@東京&南相馬

2012年5月12日 (レポート)

(C)2005 MK FILM PRODUCTIONS Srl RAI CINEMA SpA

(C)2005 MK FILM PRODUCTIONS Srl RAI CINEMA SpA


多摩川べりはバーベキューを楽しむ人でいっぱいの土曜日、対岸にある二子玉川ライズ・カタリストBAでワークショップを実施。始める前の大切な準備の1つが、今回のワークショップのタイトルにある“エシカルなシューズ”=コラボをしているブラジルのシューズブランド、ジンガの日本モデルを履くこと。片足130gしかないので、軽くてぴったりとして、まるでルームシューズのよう。そして軽さと反比例して、この靴に込められた願いを感じると、身が引き締まる思いも。
参加者の方々にワークショップについて説明をする際にすっかり忘れてしまって大失態だったが、本日は「世界フェアトレードデイ」。ジンガはフェアトレードな素材で生産されており、それを考えるきっかけもこのシューズには込められている。
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上映作品『それでも生きる子供たちへ』は、7人の監督が子供の目で世界を描いた作品なので、子供の時に呼ばれていた名前を、参加者の「今日の名前」として 貰った。そして、今回の自己紹介質問は「子供の時に最初に観た映画、印象に残った映画」。世代も育った環境も異なる人々から出てきたのは、『ローマの休日』『男はつらいよ』『小さな恋のメロディ』『風の又三郎』『ライオンキング』『ゴースト』『となりのトトロ』「東映まんがまつり」『サウンド・オブ・ミュージック』『座頭市』等々。この問い、その人の背景が垣間見えて、これからのkinologueの定番自己紹介にしてもいいかも?
そして、映画上映。上の写真の7作品のオムニバスで、それも130分と長い。各作品が濃密なので、1本ずつ見入ってしまう。気になった作品を引きずってし まうと、次が頭に入ってこない。見終わると疲労困憊、、、ここからのダイアローグで整理していくことに(参加者の感想から)。
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グループに分かれて映画の感想をシェアした後、3ラウンドのワールドカフェ形式でダイアローグをスタート。遮光用黒模造紙に貼られたテーマのサンプルを参考に、各グループごとに考えてテーマを設定。テーブルホストだけが残って席替えし、テーブルごとの4つのテーマを違う人たちと3回話し合った。

●「(映画が製作された)2005年から7年間で変わったことはあるか?」
:制度や仕組みは良くなったが、基本的には変わってないのでは?大きな違いはSNSの発達などによる「情報」をどう使って生きるか。子供の生きる力をどう伸ばすか。情報だけでなく体験も大切。親の世代が味わった戦争のない社会を子供たちに伝えていけるか。

●「大人になるってどういうこと?」
:大人とは、存在意義を認められていて、他人との責任をとれる人。自分で稼いで身を守る、大人として生きる子供たちもいる。子供は近い存在に認められたり、生きる価値を見出して大人になる。子供は動物的カン、適用しようとして大人が求める子供像を演じてしまう。

●「子供ー大人 干渉グラフ」
:干渉がある=過干渉または「導き」になる。干渉がない=無関心・ネグレクト。映画の中の子供たちは生きていく力が強いのか?子供に対して、今の自分はどんな大人か?子供に寄り添える大人なのか?

●「8本目の映画を日本で製作するとしたら、どんな題材にするか?」
:今の日本の問題とは、震災前は虐待、ネグレクト、餓死。単なる二極化、貧富の差によるものとは言えない。震災後は福島。福島から動けない子供たちについて考えてみる、など。

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なるべく多くの人たちと話して貰いたくて、この形式をとったが、映画の尺が長かったこともあり、各回のダイアローグが短くなってしまったことが残念だった(まだきっと工夫の余地アリなので、今後の課題とする)。ダイアローグ後、テーブルホストがどんな内容を話し合ったかをまとめて話す。同じ1本の映画からの広がりと共通項が浮き彫りになって面白い。このテーマには結論がないし、ダイアローグは結論を出すためのものではない。ファシリがまとめると、結論を出したようかのようになるので、モヤっとするかもしれないが、参加者に直接話して貰って良かったと思う。
最後にリフレクション。「映画の後に話すことで、色々と感情が整理された」「銃ではなく、ギターを持てる社会になるように」「他の人の考えを聞くことで気づいたことがたくさんあった」などなど。今回のワークショップで「何か」が自分に残り、それが次のアクション(6月の南相馬でのワークショップへの参加でもなくても)に結びついていく可能性を感じて終了となった。


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